もえつき症候群とは

● 突然退職する看護師

「突然心も体も疲れきって、退職を決意しました」

看護師の中で突然、原因がわからない不調に陥り、そのまま退職される方が増えています。 その看護師が辞める直前まで周囲の人は全く気づきません。「あんなに一生懸命でバリバリと働いていたのになんで?」「やる気がなくなったんじゃないの」といった冷たい目で見られながら現場を泣く泣く去る……。このような事例がたくさんあります。
「もえつき症候群」になると、このようなことが起こります。なぜ周囲の人は、直前まで本人が非常に辛い苦しみを味わっていることを気付かなかったのでしょうか。ここに、燃え尽き症候群の怖さと辛さがあります。「誰にもわかってもらえない辛さ」を抱える病気なのです。
もえつき症候群について、ぜひ一度学んでおいてください。人一倍責任感が強く、熱意に萌えバリバリと働いている方こそ突然なってしまう病気の一つなのです。あなただけでなく、友人や後輩にも起こりうる病のひとつです。前兆や危険なサインを知っておくことで、自分自身だけでなく、周りの同僚も救うことができます。

● もえつきは援助職に多い

「もえつき」は、主に対人関係の援助職の方に起こりやすい心の病気です。看護師、教師、医師、カウンセラーなど、「誰かの為に強い責任感をもって仕事を完遂する」そのような仕事をしている方です。ある施設では5年間で職員全体の半数が辞めていきました。そのうちの7割から8割がメンタル不全による辞職でした。
辞職や休職を決意した人は治療に専念できましたが、残念なことに休職と復職を繰り返し、次第に自身と絶望を抱えて命を絶ってしまった方もいます。
気づかないうちに進行し、周りの人が気づかない。ほおっておくと深刻な事態になっています。
燃え尽きの前兆。サインを見逃さないこと、セルフケアやセルフチェックをすることも予防になります。また、「もえつき症候群」やうつ病などの病気の状態や仕組みについて専門知識を深めていくことで心の治療(理学行動療法)になることもあります。ぜひ、学んでいただきたいと思います。

● もえつき症候群のサイン

□ ついイライラして誰かを攻撃してしまうことがある
□ 「大丈夫?」「つかれてるんじゃない?」といわれるとムッとする
□ 「やらなければならない」と分かっているのに、先延ばしすることが多くなった
□ 一生懸命やっているのに、「以前は簡単にできた仕事」のはずなのに時間がかかり、苦労するようになってきた
□ 「本当にこれでいいかな」と自分のやることに自信がもてなくなってきた
□ 仕事のことを考えると、ついため息をつくことが多くなってきた
□ 疲れているのに、ぐっすりと寝た感じがしない
□ 以前は少し安むと体調が回復したのに、最近はとても時間がかかるようになった
□ いつもからだがだるく重い気がする
□ 体重が急に減った、あるいは、急激に増えた
□ ボーッとしていることが多くなり、相手が話している内容が分からないことがある
(思考がまとまらない・集中できない)
□ 気がつくと無口でいることが多くなった
(普段はにこやかだったのに以前と全く違う)
□ 「なぜ自分だけが一生懸命仕事をしなければならないのか」とイライラする
□ 人との関わりやいろいろなことが「おっくう」になってきた
□ 以前は夢中だった趣味なのに何も興味を惹かれない
□ 酒の量、あるいは喫煙が増えた
□ 大きな音にびくっとする
□ 「自分が責められている」と感じる
□ 「ひとりぼっち」だなあと思うことがある(孤立感を強く感じる)

上記の5つ以上にチェックがつく方は「もえつき」の疑いがあります。
「もえつき」の良書がたくさん売られていますので、一冊読んで、心の耳というメンタルポータルサイトなどのWebサイトで詳しく学んでみてください。
● 病院へ行くサイン

自分でなんとなく「おかしいな」と思っても、家族に迷惑をかけるのでは、キャリアに傷がつくのではと周囲を気にしてなかなか精神科医にかかることを先延ばしにしていきます。
「もえつき症候群」やうつ病は、「脳の伝達物質の減少」などによって起こります。そのため、自分自身がどんなにやる気と責任感を持っていたとしても、解決しません。心の中では本当に一生懸命なのに、「思うように起きられない、眠れない」「仕事をノロノロとしている」しか見えません。するとますます、「頑張らなくちゃ」「なんでできないの」「自分がいるから周りに迷惑をかけているのでは…」と自分を攻め続けます。
一度この悪循環に陥ってしまうと、周囲の励ましが心に針のように刺さったり、必要以上に「役に立たなければ」と責任の重い仕事や大変な仕事を無理にひき受けたりして、どんどん自分を追い込み、とうとう倒れて動かなくなるまで仕事をし続けてしまいます。

□ 自分がいると迷惑がかかる
□ 自分は意味がない存在だ
□ 死んでしまいたい

このようなことを考え始めてしまったら、もういけません。一刻も早く専門家の治療を受けてください。
本人は気づきにくいものですから、家族が気づき治療を始めるケースが多いです。もしも、自分で上の3つについて何度も考えるようになったり、周囲に強く勧められたりしたら、しっかりと休養をとり、専門家の治療を受けましょう。

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★ 心の耳
⇒ http://kokoro.mhlw.go.jp/

★ 燃え尽き症候群になった私
⇒ http://kokoro.mhlw.go.jp/over/000867.html

★ ここれん
自分の悩みやストレスを捉え治すための、心の5分間練習
⇒ http://www.brainway.jp/kokoren/

書籍:「心が晴れるノート」
うつと不安の認知療法自習帳「単行本」
⇒ http://goo.gl/rXDel

書籍:「対人援助職の燃え尽きを防ぐ」 植田寿之
⇒ http://goo.gl/eXONvs

書籍:「対人援助職も燃え尽きを防ぐ 発展篇」 植田寿之
⇒ http://goo.gl/bESg5L

★ メンタルヘルス 良書のすすめ
⇒ http://kokoro.mhlw.go.jp/book/worker/

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