勤務体制・夜勤がつらい

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1. 勤務体制・夜勤が辛い
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看護師は24時間体制で入院患者さんの責任を負っています。3交代制や2交代制があります。夜間は1病棟40人から50人の患者さんを2・3人で責任を持つということが普通です。一晩中走り回っていることもあります。眠気を押し殺し、白衣を着てやる気と粘り強さで乗り越えています。

● 夜勤の状態

夜勤ある勤務体制は、次のシフトの組み合わせになっています。
日勤 8:30~17:30
準夜勤 16:30~深夜1:00
深夜勤 深夜0:00~翌朝8:30

看護師になれば、夜勤は必然です。けれども問題は夜勤の回数と時間です。夜勤の回数が増えてくると、生活リズムを維持していくことが難しくなってきます。

● 超高齢化のため、夜勤は走りっぱなし

超高齢化のため、夜間はトイレのお世話、咳・たんの吸引が必要な方が多く、一晩中走り通し。寝たきりの患者さんや痴呆がある患者さんのベットからの転倒防止のブザーがずっと鳴りっぱなし。誤ってベットから転落すると骨折や頭の強打をしてしまうため気が抜けない時間を過ごします。

仮眠が取れるといっても長椅子に横になる程度。夜勤の終了が8:30でも、夜間は様々な業務をこなす暇がなく、結局昼まで書類をまとめたりと残業が続きます。
このままいくと体を壊してしまうかもという不安を抱えながら懸命な看護を続けている方もいますし、実際に心も体もボロボロになってもえつきてしまい、退職に追い込まれてしまう看護師さんたちもたくさんいます。

● 看護師不足なのに人員削減

現在、病院では慢性的な看護師不足のために、一人ひとりの負担が多くなっています。働く条件が次第に悪くなり、一人休職者が出ても人員の補充がされず、さらに休職・退職者を増やしてしまうという悪循環に陥ってしまっているところもあります。

● 3交代制から2交代制に

人員削減のために3交代制から2交代制に変わる病院が増えています。一度に16時間ぶっ通しで勤務するという過酷な条件の中働かされている看護師もいます。日中の休暇時間は保証されているといっても、家族や小さいお子さんがいればそうもいきません。2交代制に全くメリットがないわけではありません。けれども実際に移行してみると非常に辛いという声も確かにあります。
現在では、2交代制や3交代制の他に、「一斉に人員の交換」をするのではなく、シフトをさらに細かくして「交換時刻を少しずつずらして人員の必要な時間帯に看護師が多くなるように設定」することも始まっています。また、夜勤や深夜勤の時間を短縮する病院もあります。

● 数年で退職してしまう看護師が急増

このような状況の中、残念なことに若々しく情熱と才能に恵まれた看護師が数年で次々とやめていっています。人々の健康と命を守る看護師たちの人並みの生活リズムを維持できる勤務体制を保証することが各地で叫ばれています。

多くの地方自治体で「国の責任において看護師など夜勤・交代制労働者、医療介護従事者の大幅増員に関して緊急に改善を推し進める必要がある」として、議案書を提出しています。
全国的に起き始めている看護崩壊・介護崩壊を食い止めるために、一刻も早い人員増と看護師の勤務体制改善策が求められています。

⇒ http://aichi-irouren.jp/topics/120405-145453.html

● 体内時計に沿ったシフトへ

体内時計(サーカディアンリズム)に合わせたシフトへ組み替えることで、同じ夜勤でも負担を軽減させることができます。
最も辛い組み合わせが「日勤ー深夜」「準夜ー日勤」。日勤終了後にすぐに睡眠を取ろうと思ってもなかなか眠ることができません。
「日勤ー準夜ー深夜」と次第に始業時刻が遅くなるようにずれていくシフトだと、体が新しいリズムに乗りやすく負担を多少軽減することができます。
体内時計と逆順の組み合わせの時は、次の日休日と組み合わせるなどして、「疲れを解消できるシフト」を組むことが有効です。

● 退職を選ぶ前に

体調を崩して休みを繰り返すうちに、休む期間が長くなり、「自分がいるからかえって迷惑をかけているのでは…」と自分を責めて退職を選ぶ方がいます。
看護師の資格を持っていると、病院の病棟だけではなく、介護系やパートタイムなど、短時間勤務ができる仕事もたくさん増えています。
地方自治体や一般企業でも仕事があります。「看護師はもう無理かもしれない」と諦めないで、心と体を十分休めたら、そのようなところからもう一度再スタートしてみませんか。
全国的な看護師不足とは言っても、首都圏近郊ではもう少し緩い勤務体制の病院もあるかもしれません。せっかく志して心血注いできた「看護師」という仕事。あきらめる前にいろいろな道を探してみてください。
看護師資格さえあれば、いつでも何歳になっても、多種多様なフィールドで活躍することができます。

今は「看護師専用の就職支援会社」が大変充実しています。
看護師さんの悩みや希望を汲み取って、ベストマッチの勤務先を見つけるお手伝いを丁寧にしてくれます。何人もの看護師さんの悩みを受け止めてきた経験高いコンサルタントさんがお話をじっくりと聞いてくれます。「もう辞めたほうがいいかも」と思ってしまったら、無料ですので相談だけでもしてみてください。良いヒントがもらえるかもしれません。
すでに退職してしまった看護師さんも、ブランク明けの支援が整っている病院はたくさんあります。復職は今からでも遅くありません。

● 日本看護師協会
(労働条件・環境の改善)

夜勤・交替制勤務は、不規則な勤務で深夜労働を伴うため、看護師の心身の健康、また社会生活への負担が大きく、医療安全の観点からもそのリスクが指摘されています。
看護師の夜勤は、患者の緊急入院や急変などの対応など、生命に関わる継続的な緊張感を伴うため、とりわけ労働不可が高くなっていると言えます。
現在では看護職の夜勤・交替制勤務を想定した適切な規制がありません。
そのため、日本看護協会では、看護師の健康と生活のリスクを軽減させ、また患者の医療安全のためにも「看護職の夜勤・交替制勤務について一定の規則を設ける必要がある」と考えています。

日本看護師協会の夜勤労働改善に関する取り組み
⇒ http://www.nurse.or.jp/nursing/practice/shuroanzen/jikan/02_03.html

● 諸外国の基準
ポワソネのヘルスワーカー6原則(2000)

・夜勤はできるだけ少ないほうがよい。できない場合は、交代周期(シフトの一巡)は長期より短期のほうがよい
・長時間に渡る勤務(9~12時間)は、業務負担(仕事の性質や量)が適切である場合のみ検討が可能であり、かつ、その際は疲労の蓄積や有害物質への暴露は最小にすべきである
・朝の始業開始は、早い時間(例:6時)を避ける
十分な勤務間隔時間のない勤務帯での勤務(例:同日の深夜勤⇒準夜勤)は避ける
・連続勤務日数は5日~7日までとする。少なくとも終日オフの2連休の週末連休をいくつか配置すべきである
交代時間の方向は正循環がよい(位相後退、時計周り:日勤→準夜勤→深夜勤)
日本看護協会仮訳(2011年11月30日)

★ 過酷な夜勤はもう耐えられない
高齢患者急増で過労死寸前。看護師の職場を救いたい。

⇒ http://diamond.jp/articles/-/19748

★ 看護師の夜勤・交代勤務改善プロジェクト
⇒ http://blog.goo.ne.jp/5union/e/528321d74508d62822b8a6b789e945aa

★ 三交代制から二交代制に変わりそう
⇒ http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2007/0828/144460.htm?o=0

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